11月8日から10日まで、我が国のシリコン材料及び太陽光発電に関する最も重要な学術会議の一つとされる、2018年中国太陽電池用シリコン及び太陽光発電シンポジウム(14thCSPV)が西安で開催されました。今回のシンポジウムは、産業の持続可能な発展を促進するために、N型両面発電型太陽電池の技術と応用、高効率ヘテロ接合太陽電池及び高出力モジュールの技術向上、固定価格買取制度に伴うシステム統合の最適化ソリューションといった革新的な技術に注目し、業界の新たな発展の道を探求してきました。山西省最大手の太陽光モジュールメーカーであるJINERGYからは社長であり博士の楊立友が出席し、『結晶シリコン―非水晶シリコンヘテロ接合構造太陽電池の量産技術の発展』というテーマについて発表しました。
国際太陽光発電リードマップ(ITRPV)によると発電効率とコストのメリットを鑑みて、2018年末までにPERC電池が30%以上占めると予測されます。更には、HJTとIBC電池の市場シェアが年々拡大する傾向が見られ、業界内ではポテンシャルのある超高効率太陽電池技術と称されています。
HJTヘテロ接合技術はIBC技術と比較すると、製造が簡単で、光誘起劣化電位誘起劣化もなく、温度係数が低いといった様々な利点があります。JINERGYは将来的にHJT技術革新により変換効率25%を実現するための第一歩として絶え間ない技術革新を通じて、超高効率ヘテロ接合技術電池の量産最高効率を24.04%まで向上することを実現しました。更には、HJT単結晶ダブルガラス両面発電型太陽光発電モジュールはドイツラインランドTÜVの新しいIEC標準テストに合格しました。
JINERGYは、HJT超高効率モジュールの研究開発を行う上で、量産できるヘテロ接合生産ラインを作ることを目指しています。楊立友氏は、「現在、弊社(JINERGY)のHJT製品の製造効率と良品率は工場設立計画の目標に既に達したが、我々の目指している最高点には到達していません。全体的に、HJTの変換効率の分布は一般製品より広いので更なる改良が必要となります。その上、低効率基準の止まらない上昇に伴い、製品の歩留率を上げるために弊社は絶え間ない技術革新の為の努力をします。その上、弊社は長期的な運営ノウハウに基づき、電池の構造に対して最適な調整を行います。」と語りました。
コストにおいては、JINERGYがシリコン・導電性シルバーペースト・TCOターゲット材・フロック加工用添加剤・設備についてコストコントロールを行い一先ずのコストダウンを実現しました。その中でも導電性シルバーペーストは、サプライヤと共に新製品を開発したことで最大50%のコストダウンを実現しました。