4月17日~18日、2019年度のウクライナ国際太陽光発電展示会(CI Solar 2019)がウクライナの首都・キエフにて開催され、山西の最大手太陽光発電モジュールメーカー・晋能科技は高効率単結晶PERCモジュールを展示した。両面発電や両面ガラスを特徴付ける「高効率単結晶PERCモジュール」「超高効率ヘテロ接合(HJT)モジュール」など多くの新しい技術を公表し、それがウクライナにおける発電所の整備業者や投資者など、海外企業に注目された。
関連データによると、2018年、ウクライナにおける太陽光発電市場が急成長していた上、中国における太陽光発電企業の輸出相手国上位10ヵ国に入った。ウクライナという潜在力が非常に高い新興市場に対し、晋能科技は事業戦略を強化する上で、先端的な新技術による市場シェアをさらに向上させた。今までの関連契約による、晋能科技のウクライナにおける市場規模は100MWとする。
今回のCI Solar 2019展示会で晋能科技は、両面発電や両面ガラスを特徴とするPERCモジュールを公表しており、当該モジュールの両面発電効率は78%、裏面発電による増益率は5%~25%となる。これらの数値に向けた生産コストは低く、発電量は大幅に向上されている。それに対し、1kWh当たりの発電コスト(LCOE)の方は大いに下がっている為、投資者の収益率は確実に高くなる。
一方、この展示会ではHJT技術も公表をされた。発電効率が非常に高いことから、各業者からの注目を多数集めることとなった。現在、晋能科技のHJT太陽光電池を量産する場合、平均的な発電効率は23.79%、最高な発電効率は24.73%以上とし、72枚型モジュールの最大効率は450Wとなっている。特性として「両面発電」「低い温度係数」「優れた弱光反応性」「低減衰」などが挙げられる。これは一般的なモジュールと比較すると、晋能科技製のHJTモジュールによる総発電量が44%上がっている。
世界最先端の製造能力や産業をリードする技術力に基づき、今年、BNEF Tier 1・1級モジュールサプライヤとなる晋能科技は事業のグローバル化を強化させる予定。2018年、晋能科技の海外市場への出荷量は1年間の総出荷量での構成比は40%とし、今年、当該構成比は50%と見込んでいる。将来の事業動向に対し、晋能科技の総経理・楊立友博士は、「晋能科技は国内外市場の「相互的な成長」に基づき、「一帯一路」の沿線諸国における事業に重点を置き、世界におけるエネルギー構造の転換を促進させる」と語った。