中国に本拠を置く技術主導の太陽光発電(PV)メーカーである晋能清潔能源科技有限公司(Jinneng Clean Energy Technology Ltd.、以下Jinergy)は25日、シンガポールに初の地上設置ソーラーファームであるJTC Solar Farm向けに5.3メガワット(MW)単結晶PERCモジュールを供給すると発表した。このソーラーファームは、2019年5月グリッド接続済みである。
総面積3.9ヘクタールのJTC Solar Farmは、シンガポールでグリッド接続される初の大規模ソーラーファームであり、JTCグループが投資し、Terrenus Energyによって運営される。同ソーラーファームは、5.3MWのJinergy PERC(受動エミッターおよび裏面セル)単結晶ソーラーモジュールを採用している。同モジュールは太陽光電池効率が22.3%余りで、通常のソーラーモジュールより大きな電力を生み出すことができる。このプロジェクトはグリッド接続後、毎年6.6GWhの電気を発電する見込みであり、4ルームフラットにして年間1475軒の電力消費を賄い、排出カーボンを毎年2700トン減らすことができる。
Jinergyゼネラルマネジャーの楊立友博士は「Jinergyはブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスから2年連続して、ティア1ソーラーモジュールメーカーに指名され、当社が世界的に高品質のモジュールサプライヤーとして認められているのを示している。」と語った。Jinergyの海外市場向け輸出は2018年、年間総出荷量の40%を占めており、モジュールの出荷先は日本、韓国、ドイツ、オランダ、イスラエル、ウクライナ、パキスタン、インドその他の国・地域となっている。Jinergyは2019年、引き続き海外市場を拡大しており、海外向け出荷は総出荷量の50%を占めると予測されている。楊立友博士は「われわれは引き続き技術革新とコスト削減に努めていくだろう。PVのLCOE(均等化発電原価)をさらに落とし、再生可能エネルギーの利用を促進するために」と付け加えた。