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中米エネルギー業界大手が手を繋ぎ、太陽光発電の時代の到来を加速させる。晋能グループとSunEdison社の協力によりn型単結晶シリコン不均質構造高効率電池モジュール技術を開発、太陽光発電コストを20%以上削減する

晋能グループは先日、世界最大のグリーンエネルギー開発者SunEdison社と戦略的連盟を組み、大規模量産能力を有するn型単結晶シリコン不均質構造太陽電池とモジュール技術を共同で開発し、太陽光発電のコストを20%以上削減させるよう促進すると発表した。

この技術提携開発プロジェクトの中間試験と量産を行う基地の着工は2016年2月24日に、山西省晋中市自動車装備産業パークで開催され、山西省副省長付建華、晋能グループ代表取締役王啓瑞、晋能グループ社長李国彪、アメリカSunEdison会社太陽エネルギー材料総裁ランホフ、および関係者代表が出席した。

この基地は晋能グループが投資して山西省文水市に1.2GW高効率多結晶シリコン電池モジュール生産基地を建設、拡張した後に、築いた高効率太陽電池モジュール製造基地である。山西省晋中市基地の第一期では500MW n型単結晶シリコン不均質構造太陽電池とモジュール中間試験と量産工場を建設。第二期では1.5GW n型単結晶シリコン不均質構造太陽電池とモジュール量産工場を建設して、当該基地の高効率電池とモジュールの生産能力を2GWとした。   前述の山西省文水市基地の1.2GWの高効率生産能力を加えて、3.2GWの高効率電池モジュール生産能力を有する晋能は、先端技術性についても、生産能力規模についても、グローバルPV製造先駆者の地位をしっかり確立している。 これは、晋能グループが「世界トップ5%の最先端PV製造生産能力を持つ」ことを徹底させるモデル転換・アップグレード戦略への重大な投資である。

この基地の完成・稼動開始に伴い、上・下流の関連産業を山西省に集め、年間生産高数億元レベルのグリーンエネルギー装備メーカー群を形成、全産業チェーンの技術発展とコストダウンを更に加速することを目的としている。

晋能グループとSunEdison社が提携して研究開発したn型単結晶シリコン不均質構造太陽電池技術には、生産プロセスにおける低温度、低消費、高効率、光劣化現象が無く、PID、両面発電という特徴がある。量産電池効率は安定して22%以上にまで達し、25%まで徐々に上昇していく傾向にある。現在、業界では、n型単結晶シリコン不均質構造太陽電池の優位性は高効率だけではなく、1ワットあたりの発電量が従来技術より20%も高まることが認められている。しかし、製造コストが下がらず、市場において主流になることはできなかった。この問題を、低コスト、大ロット生産を実現させることで乗り越えることができれば、n型単結晶シリコン不均質構造太陽光製品は現在の主流である製品単結晶と多結晶PV製品の市場において主導的な地位を得ることができ、結果PV発電のコストを20%削減することができる。

晋能清潔能源科技有限会社のチーフエンジニア、楊立友博士は、以下のように述べた。「n型単結晶シリコン不均質構造太陽電池モジュールプロジェクトは、晋能グループが山西省委省政府が掲げる「高炭素資源による低炭素発展、黒色石炭によるグリーン発展」を着実に実行し、総合的なエネルギーグループを作り上げようとしています。これは、従来の製造モデルを転換、発展させる重要なプロジェクトであり、晋能グループが推進する太陽光製造分野「技術世代交代、生産インテリジェント化、製造フレキシブル化」の戦略にも一致しています。世界最大のグリーンエネルギー開発業者であるSunEdison社と協力して、n型単結晶シリコン不均質構造高効率電池モジュールの研究開発と量産を加速させることができて、とても喜んでいます。2014年に引き続き、山西省文水市製造基地の「同年着工、同年建設、同年稼動開始、同年効果実現」目標を実現したため、山西省晋中市基地でも再びよい結果を出すことに自信があります。n型単結晶シリコン不均質構造太陽光製品は効率とコスト上の優位性が非常に高く、弊社が実施している「生産〜中間試験〜研究開発」という技術的戦略の重要な構成要素であり、弊社が将来、技術的にリードする保証でもあります」

SunEdison社太陽エネルギー材料総裁のランホフ氏は、以下のように述べた。「晋能グループはPV製造業界では新しい企業ですが、エネルギー企業を統合するグループ戦略という独自戦略よって急成長し、僅か1年間で平均18.7%の高効率多結晶シリコン太陽電池技術の大規模量産と数百メガワットのモジュール出荷を実現、晋能グループの研究開発能力、及びリーン生産、コスト品質管理面での見事な実行力を十分証明しました。SunEdisonは、今回の提携によって、晋能グループの素晴らしい研究開発・製造能力をSunEdisonのグローバル発電所開発能力と結び付け、価格を従来型の技術による多結晶シリコン太陽光製品に近づけ、発電利得20%以上のn型単結晶シリコン不均質構造太陽光製品を世界に押し広め、太陽光発電のコスト削減を加速させることで、グリーンエネルギー時代の到来の訪れを期待しています。」

晋能グループについて

晋能グループは、元山西石炭運搬販売グループと山西国際電力グループが合併・再編し、石炭、電力、グリーンエネルギー、貿易・物流、装備製造、不動産などの産業を一体化した国有の大型総合エネルギーグループである。

「十三五」期間、わが国中国の経済発展が、新時代に入り、技術革新の速度の向上や、構造の変化、動力の転換等の特徴を呈するようになった。晋能グループもこうした変化に対応し、「1255」発展戦略を提出している。それは、「石炭、電気、グリーンエネルギーをベースに、貿易・物流も視野におさめた、多様な産業を統合・最適化する。一流の総合エネルギーグループを目指し、安全で革新的な発展・環境に配慮した発展・均衡のとれた発展・共同発展を促進し、安全で、革新性に富み、環境に配慮しつつ、利益を確保し、調和のとれた発展を目指す晋能グループを目指す」というものである。

「十三五」末までに、石炭生産能力1億トン、火力発電設備容量1500万キロワット、PVと風力発電設備容量500万キロワット、石炭貿易量2億トンを達成し、周辺の産業においては、関連設備の製造、不動産、ホテル、観光などをグループに取り込み、年間売上高1500億元(約2.7兆円)、利得・税金総計100億元(約1800億円)を実現すると計画している。

 

 

SunEdison社について

SunEdison社(中国語表記:迪盛公司)(NYSE銘柄コード:SUNE)は世界最大のグリーンエネルギー開発会社で、前身は1959年にアメリカミズーリ州サンピエトロ市に設立された「モンサント電子材料会社」である。現在、SunEdison社の事業領域には、先端的PV技術開発、投資、分散型太陽エネルギーシステムの設計工事、低コスト電力及びサービス運営等をがあり、顧客は住宅、商用、公共施設や政府部門をもカバーしている。2015年初まで、迪盛は世界中に1000以上の運営プロジェクトを計画しており、これから実施されるプロジェクトは4GWを超える。

※ 詳細な内容は、「SunEdison社 web(www.sunedison.com)」を参照してください。