今年に入ってから、山西は「石炭依存」の経済構造から抜け出し、石炭供給側改革を強力に促進することに取組み、改革の成果が既に現れてきた。晋能グループを代表とする山西国有石炭企業は真っ先に措置を取り、後れた石炭の生産能力を全力で淘汰すると同時に、その傘下のクリーンエネルギーブロックの子会社である晋能清潔能源科技有限公司(「晋能科技」という)を通して、太陽電池とモジュール製造分野で取り組みを行うことで積極的にモデル転換を行っている。設立後2年未満で、当該会社は「技術とコスト上で世界トップ5%の競争力を備える電池・モジュール生産能力まで昇る」という目標を達成した。
9月7日、テーマが「黒い石炭によるグリーン発展、高炭素資源による低炭素発展」の2016年太原エネルギー低炭素発展フォーラム及び中国(太原)国際エネルギー産業博覧会では、晋能科技はまた、高効率多結晶モジュールと高効率背面不動態化単結晶モジュールという2つの製品を登場させ、その先行する先駆者インテリジェント化製造レベルが全業界に認められた。
今回の展示会は山西省人民政府、中華人民共和国科学技術部、中華人民共和国商務部と国家エネルギー局に共催される。山西省委員会副書記、省長代理である楼陽生氏、国家部委専業司指導者、国家低炭素実験都市市長、「一帯一路」沿線国家の省(州)長、大型企業の代表取締役、世界での有名な大学と研究機構の専門家・教授などの数多いゲストが、エネルギー低炭素へモデル転換・発展、石炭エネルギーのクリーンな利用、山西新エネルギー応用など焦点となる話題をめぐって深く検討を展開する。
晋能科技は今回、Ga混入シリコンを4グリッド線の電池設計と二次印刷技術に合わせて使用した高効率多結晶太陽電池モジュールを展示した。この製品は優れた耐PID性、耐塩水噴霧性を備え、積雪荷重5400Paと風圧荷重2400Paに耐えることができる。背面不動態化PERC+技術と原子層堆積技術を利用した高効率背面不動態化単結晶モジュールは電池とモジュールのLID光劣化を効果的に抑えることができて、その平均転換効率が21%まで達することができる。
当該会社の社長、楊立友博士は次のように語った。晋能科技の量産270W高効率モジュールの産出比は既に78.29%を突破し、その大部分はすでに275Wモジュールの製造へ徐々に転向している。このような高効率レベルは業界のトップに立っている。
晋能科技が新しく発表した技術ロードマップによると、2017年までに晋能の290W背面不動態化単結晶モジュールの産出比が70%を突破し、2018年に295W高効率製品の産出比が50%を上回り、300W高効率モジュールの産出比が30%を達成すると見込まれている。
それ以外に、晋能科技は今回の博覧会上で、住宅屋根と産業用屋根の分散型太陽光発電プロジェクトから構成された「太陽光発電コミュニティ」というコンセプトを展示した。普通のコミュニティと異なるのは、このコミュニティ内の住宅、街灯などの公共施設に太陽光発電システムが設置されている。情報によると、晋能科技は将来、低炭素グリーンハウスを作り上げるために、各地の政府と協力して、分散型太陽光発電プロジェクトの応用を促進する可能性がある。