9月27日、太陽光発電材料・技術国家重点実験室、太陽光発電科学・技術国家重点実験室と技術・シンクタンクPVTTが主催した「十三五太陽光発電公定価格買取の実現を支える技術」シリーズセミナーの「太陽光発電先駆者計画を支える高効率電池・モジュール技術セミナー」が北京で盛大に開催された。業界からの権威ある専門家及び業界内の優秀企業代表が集まり、高効率電池モジュールの最新進捗、技術革新開発の難題とコストダウンの余地などの核心議題をめぐって深い検討と交流を展開した。
太陽光発電生産能力が世界トップ5%に昇った製造企業として、晋能清潔能源科技有限公司(「晋能科技」)の李高非技術研究開発総監も招きに応じて今回の技術フォーラムに参加し、「キロワット時あたりコストによる産業化技術進歩駆動」をテーマとして演説を発表した。彼は、将来、太陽電池モジュール、インバーターなどモジュールの発電出力と関連するコストダウンの余地がとても限られ、人件、土地及びフレームなどモジュールの数量と関連するコストが全て上がる傾向にあるため、モジュールの発電効率と1ワットあたりの発電量を高めることは、太陽光発電キロワット時あたりコストを削減する最も効果的な手段であると強調した。
「十三五」が始まる年、我が国のPV産業は太陽光発電転換効率の向上、太陽光発電キロワット時あたりのコスト削減の促進に力を入れている。太陽光発電「十三五」計画(意見案)によると、太陽光発電建設と発電のコストが持続的に下がり、2020年までに、2015年より30%下がることになる。業界内の専門家が、革新的太陽光発電技術による強力な支え無しにはこれは不可能であることを共に認めている。太陽光発電先駆者計画は先進技術の革新・研究開発と大規模応用を大いにサポートし、市場の持続可能な発展を促進している。
我が国のPV産業の全面的なアップグレード・モデル転換を促進するために、PV「先駆者」技術標準に達した山西地元の太陽電池製造企業、晋能科技は「生産1世代、中間試験1世代、研究開発1世代」という雪だるま式発展戦略を厳しく守っている。李高非氏が、一般プロセスを利用した晋能科技の高効率多結晶モジュールは低いLIDと優れた抗PID性を備えると紹介した。グリッド線、CTMとモジュールバックシート反射率の最適化により、晋能科技は「先駆者」技術標準要求を超えることに成功し、高効率多結晶モジュールの出力は275Wを突破した。現在、会社の量産270W高効率モジュールの産出比は既に80%近くなっている。今年第4四半期に、275W高効率多結晶モジュールの産出比は30%を超えると予測されている。現在、晋能科技の一般高効率多結晶電池・モジュールの生産能力は1.1GWまでに拡大された。
それに、キロワット時あたりコストの削減を更に促進するために、晋能科技はすでに高効率多結晶モジュール、高効率背面不動態化単結晶モジュールと超高効率不均質構造モジュールに対して全面的に取り組みを行った。李高非氏は、「高効率多結晶60枚270Wモジュールを基準にすると、超高効率不均質構造モジュールの出力は11%上がった300Wに達し、発電量は20%上がることができます。そのため、寿命25年の場合、超高効率不均質構造モジュールを利用した発電所のキロワット時あたりコストは2020年に0.4元ぐらいまで達する見込みです。将来、晋能科技は一般的な高効率多結晶電池モジュールの生産能力を維持する上、高効率背面不動態化単結晶と超高効率不均質構造という2つの技術の量産を主に進めます。2018年末までに、晋能科技の総生産能力は3GWを突破することができると予測しています。全て高効率と超高効率モジュールです。」